PSO接続例 〜 私はこうしてラグオルに降り立った

先に断っておきますが、私はISDNを契約したことがありませんので、 ISDN接続に関する記述は誤っている可能性があります。


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総論:

全ての機器接続は、基本的に、入力側機器と出力側機器の物理的名接続(ハードウェアレベル)と 論理的な接続(OS/アプリケーションレベル)の二つの整合性が取れれば接続できます。

例えば、

例1:DCを、NTTローゼット(アナログ回線)に繋ぐ
 
DC付属のモデムはアナログ回線への接続を想定しているのでそのまま繋いでも 論理的接続の整合性は取れていることになります。 このため、物理的接続の整合性のみ確認すればOK。 普通の電話用ケーブル(詳しく言うとRJ-11コネクタを持つケーブル…4芯かな)を使って繋ぎます。
DC+付属モデム
(RJ-11)
|電話用ケーブル
(RJ-11)
NTTローゼット
例2:DCを、NTTローゼット(デジタル回線…ISDN)に繋ぐ。 このとき、フレッツISDNサービスを利用する
 
フレッツISDNはデジタル回線のサービス(TCP/IP等のデータ通信サービス)で、 データ通信に関しては定額接続となります。 しかし、残念ながらDC付属のアナログモデムをTA(ISDNサービスを受けるために必要)に 接続するだけではデータ通信を利用していないので、フレッツISDNのサービスが受けられません。 この場合は、繋いだ時間だけ通話料金が発生します。
このため、DCから送信するデータを付属モデムのアナログデータではなく、 デジタルデータ(LANで使用するデータ形式)に変更する必要があります。 このために、DC付属モデムをBroadbandAdapter(BbA)に変更します(必須)。
また、この場合、NTTへの電話(ダイアルアップ)が必要なことから、 NTTローゼットの間にルータ(ISDNダイアルアップルータなど)を配置し、次の様にします。
☆地域IP網への接続は、NTTの電話交換機の先にあります
DC+BbA
(RJ-45)
|ツイストペアケーブル(ストレート)
(RJ-45)
ISDNダイアルアップルータ
(RJ-11)
|電話用ケーブル
(RJ-11)
NTTローゼット
なお、フレッツISDNのサービスを使用しないならば、 DCの出力がデジタル信号ではなくても構わないので、モデム接続でOKです。
☆この場合、アナログモデム接続時にISDNテレホーダイでは割り引かれたかは 分かりませんので、自分で調べましょう(^o^)/

とまぁ、こんな感じでしょうか。
次からは、私の試したPSO接続例です。かなり偏って、また、はしょって書いてます(^-^;

現在の接続は 2003年10月14日のものです。


接続例紹介

緑色が付いているのは、現在の接続例。
黄色が付いているのは、途中でフリーズ(切断待ち?)し、 PSOをプレイすることができなかった場合の例です。
また、●は、ユーザが手を入れることの出来ない範囲です。

その5 ユーザプロバイダ(Yahoo! BB)
タイプ Xbox / ADSL8Mbsp サービス
安定度 結構安定。2003年10月頭頃から、ややネット自体に繋がりにくくなったかも
接続図
○Xbox
 ↓(LANケーブル…ストレート/5cm)
○ブロードバンドルータ(BRL-04FM:firmware ver 1.13)
 ↓(LANケーブル/1m)
○ADSLモデム(Yahoo! BB 貸与)
 ↓(LANケーブル/2m)
○スプリッタ → 電話機
 ↓(ローゼット用コネクタ/10cm位)
○ローゼット
 ↓(NTT回線…ADSL信号を重畳)
●ISP(Yahoo! BB)…DHCP接続
 ↓(専用線)
●PSOサーバ(Xbox LIVE!)
備考 (東京めたりっく通信のサービス停止に伴い)プロバイダ変更。
その後の接続ですが、特に問題ありません。
2003年の10月頭から、ネットワークに繋がりにくくなっていますが、 これは Xbox LIVE! の問題というよりは、回線自身の問題だと思われます。
NTTサービスがらみ・・・かな?
その6 ユーザプロバイダ(@nifty)
タイプ cdmaOneによるパケット通信接続+BbA(DCオプション品)
安定度 一秒未満のラグがあるが落ちる程ではない(ラグは気になるが、それなりに安定)
接続図
○DC(BbA)
 ↓(LANケーブル…クロス/5cm)
○ケーブル延長コネクタ
 ↓(LANケーブル…ストレート/1m)
・プライベートネットワーク用NIC(USB接続)
○ノートパソコン(WindowsME)
・cdmaOneデータ通信カード(PCカード接続)
 ↓
●携帯基地局
 ↓
●ISP(@nifty)…PPP接続
 ↓(専用線)
●PSOサーバ
備考 その4の変形タイプ。 接続図は、こちらがすっきりしています。
インターネット接続部分を携帯電話(cdmaOne)を使用して実現しています。

モバイルということで、DCの電源とゲーム画面を確保できれば、 ほぼ日本中どこでもPSOが可能になります。
そのかわり、携帯電話の通話料(データ通信料)を覚悟することに・・・(^_^;
☆料金は、PacketOne(au提供のcdmaOneによるパケット通信サービス)を 利用している場合ですが、ロビーチャットの場合は大体1分10円位(会話量…頻度にもよります)、 ラグオルに潜った場合は、移動などで通信するデータ量が増えるので 1分30円〜50円でしょうか・・・

ただし、通信速度が14400bpsなので、かなりラグが気になります。 携帯のオプション契約としてベストエフォート型ですが64kbpsのサービスがあるので こちらを利用すると良いかもしれません。
料金メニューなどについては、ここでは書きませんので、調べてみてください(w)
その4 ユーザプロバイダ(東京めたりっく通信)
タイプ PPPoE接続のADSL+BbA(DCオプション品)
安定度 ほとんどラグがなく、それなりに安定(多分、ISPに依る)
接続図 ★接続イラスト
○DC(BbA)
 ↓(LANケーブル/3m)
○HUB
 ↓(LANケーブル/3m)
・プライベートネットワーク用NIC
○パソコン(WindowsME)
・グローバルネットワーク用NIC
 ↓(LANケーブル/3m)
○ADSLモデム(NetDSL880)
 ↓(LANケーブル/2m)
○スプリッタ → 電話機
 ↓(ローゼット用コネクタ/10cm位)
○ローゼット
 ↓(NTT回線…ADSL信号を重畳)
●ISP(東京めたりっく通信)…PPPoE接続
 ↓(専用線)
●PSOサーバ
備考 パソコンにPPPoEクライアントをインストールし、インターネット共有接続機能を利用する。 使用したPPPoEクライアントは RASPPPoE。 私的な非営利目的に限り、無償提供されているソフトウェアです。
このパソコンは、ソフトウェアルータの機能を使用するため、 (通常は)NICを二枚使用することになります。
なお、RASPPPoEの設定は、インストール直後のデフォルト状態(MSS書き換えあり、MaxMTU書き換え無し)です。

図中のパソコンは、ソフトウェアルータ機能のあるOSとインターネット接続共有機能があれば、 WindowsMEでなくとも構いません。
☆Windows系OSならば、Windows98以降のバージョンでしょうか・・・確か(^_^;

インターネット共有接続機能を使用した接続の設定は、へんてこな値が設定されて うまくいかなかったので、ホーム側インターフェイスのみ、 IPアドレスを固定(192.168.0.1)としています。

なお、設定に失敗した場合は、 ネットワークデバイスのみになるようにプロトコルを全て削除し、 再起動した上でもう一度設定をやり直したほうが良いでしょう。 (本当はNICのレジストリ情報も削除したほうが良いのですが・・・)
その3.1 ユーザプロバイダ(東京めたりっく通信)
(その3で使用したルータのファームウェアアップデート版)
タイプ PPPoE接続のADSL+BbA(DCオプション品)
安定度 それなりに
接続図
○DC(BbA)
 ↓(LANケーブル/3m)
○ブロードバンドルータ(BRL-04F:firmware ver 6.12)
 ↓(LANケーブル/1m)
○ADSLモデム(NetDSL880)
 ↓(LANケーブル/2m)
○スプリッタ → 電話機
 ↓(ローゼット用コネクタ/10cm位)
○ローゼット
 ↓(NTT回線…ADSL信号を重畳)
●ISP(東京めたりっく通信)…PPPoE接続
 ↓(専用線)
●PSOサーバ
備考 ファームウェアver.5.07までではPSOをプレイすることはできませんでしたが、 2001/9/14のファームウェアのバージョンアップに伴い、プレイすることができる様になりました。
☆メーカ(PlanexCommunicationsInc)よりのアップデート内容には、 MSS値の変更等の記述は載ってませんでしたが・・・はて。
自動的に最適な値(MUT値-40)に調整する様に変更されたのだろうか・・・


ってことで設定を挙げておきます。
ドリームキャスト設定
ホストアドレス…自動取得
サブネットマスク…自動取得
デフォルトゲートウェイ…自動取得
ネットワークアドレス…自動取得
プライマリDNS…自動取得
セカンダリDNS…自動取得
ルータ設定
PPPoE設定…ISP(東京めたりっく通信)より貰ったIDとパスワードとサービス設定
DHCP機能…有効
DHCP開始アドレス/DHCPクライアント数…適宜(^-^;
その3 ユーザプロバイダ(東京めたりっく通信)
タイプ PPPoE接続のADSL+BbA(DCオプション品)
安定度 接続不可
接続図
○DC(BbA)
 ↓(LANケーブル/3m)
○ブロードバンドルータ(BRL-04F:firmware ver 5.07)
 ↓(LANケーブル/1m)
○ADSLモデム(NetDSL880)
 ↓(LANケーブル/2m)
○スプリッタ → 電話機
 ↓(ローゼット用コネクタ/10cm位)
○ローゼット
 ↓(NTT回線…ADSL信号を重畳)
●ISP(東京めたりっく通信)…PPPoE接続
 ↓(専用線)
●PSOサーバ
備考 今(2001年度初頭)流行のブロードバンドネットワークを使った接続例です。
ADSL、特にPPPoEでの接続は、PSOに限って相性が激しい様です・・・。 ネットワーク的な観点から言うと、この接続例でも"失敗"することは無いはずですが、 一部のルータを除き、なぜか調子が悪い様です。
ユーザ報告から動作すると言われているルータ(MTU値、またはMSS値の調整が可能なルータは、 動作するように調整できる確率が高い様です)
・メルコ社製のルータ
・LinkSys社製のルータ
・その他幾つか
他に、PPPoEではなくルータタイプのADSLモデムの場合は、ポート設定で動作するとか。
ADSLの詳しいことは、PSOのダウンロードクエスト「イー・アクセスの夜明け」をご覧ください(笑)

☆備考:Planex Communications Inc サポートからの回答ですが、 v5.07の次のファームウェアでの対応を準備中であるとのことです

その2 ユーザプロバイダ(@nifty)
タイプ NTTアナログ回線+モデム(DC付属)
安定度 きっとそこそこ
接続図
○DC(アナログモデム)
 ↓(電話用ケーブル/3m)
○分配機(電話と自動切り替え) → 電話機
 ↓(電話用ケーブル/10m)
○ローゼット
 ↓(NTT回線)
●ISP(@nifty)…エリアプラス適用
 ↓(専用線)
●PSOサーバ
備考 とりあえず、電話と共用するために、分配機を付けてみました(^-^; これで(同時使用はできませんが)、いちいちDCと電話機とケーブルを 繋ぎ変えなくても良くなりました。
☆分配機は自動切り替えタイプ。約\2000也

契約しているISPがある場合は、そちらを使った方が良いでしょう(例えば、図中の@nifty)。 特に、ISPの料金が固定の場合は、PSOを遊んでも、NET使用料金はそのままです。
☆もちろん、繋いだ分の通話料金はNTTに払わないとダメです
その1 セガプロバイダ(実はよく覚えていない)
タイプ NTTアナログ回線+モデム(DC付属)
安定度 たぶんそこそこ
接続図
○DC(アナログモデム)
 ↓(電話用ケーブル/10m)
○ローゼット
 ↓(NTT回線)
●ISP(ISAOネット)…ダイアルQ2
 ↓(専用線)
●PSOサーバ
備考 ごく普通の接続方法。PSOを始めるに当たって、ISAO.NETのログインアカウントが 必要になります。先ずはこの接続から。
☆パソコンで使用できる"DreamPassort for PC"を使っても、 ISAO.NETのアカウントは取得できます

今のところ、こんな感じで利用しています。


ICSについて

インターネット接続の共有(ICS)についてもう少し詳しく。
☆現状で、Microsoftのコンシューマ向けOSではWindows98SE/ME、それからNT系OSで利用が可能かと思います。

ICSは、パソコン上で動くソフトウェアルータです(OSカーネルにソフトウェアルータ機能を追加します)。
場合によっては、パソコンがインターネットの終端になります。 例えば、USB接続のISDNダイアルアップルータ(ISDN回線)や、 ブリッジによるADSL接続(東京めたりっく通信Singleや、NTTのフレッツADSL)等です。
この場合、ダイアルアップルータに接続したパソコン以外の ネットワーク機器を接続したいと思っても、接続する方法がありません。 二台目以降の機器を繋ぐためには、ルータを介して接続する必要があるのです。
☆理由については、特に特あげませんが・・・(^-^;;

しかし、ルータは別途購入することになるので、導入にためらうこともあるでしょう。
そこで、ネットワークを接続する機器であるルータを、 ソフトウェアとしてパソコン内部に作ってしまおう!! という発想が、この「インターネット接続の共有」機能ということになります。
☆「"インターネット"接続の共有」という名前になっていますが、 別にインターネットに繋がなくてもOKです。

ルータは、二つのネットワークを接続します。
このため、それぞれのネットワークに繋がるポイントとして、 合計で二つのIPアドレスを持ちます。
これは、ソフトウェアルータといえども同じですので、 ICS機能を利用するためには、NIC(LANカード)が二つ必要になります。

では、ICSの具体的な設定例

WAN側(共有デバイス)のプロトコル(TCP/IP)設定
・ホストアドレスの設定…自動取得
LAN側(ホームネットワーク)のプロトコル(TCP/IP)設定
・ホストアドレスの設定…192.168.0.1
・サブネットマスクの設定…255.255.255.0
設定自体は以上で終わりです。 LAN側のホストアドレスを固定設定するとの記述は無かったのですが、 自動設定で動かした場合、ランダムなホストアドレスが設定され、 うまく動かなかったので、固定値を設定してあります。

ISPを設定したパソコンは、ホームネットワークに対してDHCPサーバとして機能します。 このため、ホームネットワークにLAN接続した機器は、 ネットワーク設定を全て「自動設定」にすることができます。
☆手動設定する場合は、192.168.0.2/24以降で設定します。
ホーム側NICのネットワークアドレスとサブネットマスクは・・・レジストリかな〜。 デフォルトでは、上記設定になっている様です。

ICSでPPPoEを使用する場合

接続例「その4」では、ISPで利用者の認証にPPPoEを使用しているので、 ソフトウェアルータのWAN側をPPPoEクライアントにする必要があります。
☆厳密に言うと「必要がある」というより 「望ましい」と言うべきでしょうか・・・。
理由は、PPPoEパケットがLAN内部に流れない様にするためです。 このため、PPPoEパケットを受け取る一番根っこの部分でPPPoEパケットを処理するようにします。
ちなみに、PPPoEはNICが扱うプロトコルより上位のプロトコルのため、 NICがPPPoEクライアント機能を持つ必要はありません

そこで、WAN側のNICにPPPoEクライアントである"RASPPPoE"を載せることにします。
RASPPPoEはダイアルアップアダプタとしてNICをラップした形でOSに認識されます。
つまり、物理的接続はNICを使っていますが、OSからは、 RASPPPoEがダイアルアップアダプタとして見えることになります。
☆RASPPPoEを使わなかった場合は、 色つきの部分(※)がLANアダプタに替わります

コンピュータ サーバ クライアント(パソコン)
ネットワーク WAN (PPPoE) LAN
PPPoE PPPoEサーバ PPPoEクライアント -
物理接続 NIC - WAN側NIC LAN側NIC
宛て先指定 MACアドレス
送信内容 Ethernetフレーム
送信データ部
PPPoEパケット
(PPPoEヘッダ + IPデータグラム)
IPデータグラム
(TCPセグメント/UDPパケット)
論理接続
(TCP/IP)
アダプタ - ダイアルアップアダプタ※
(RASPPPoE)
LANアダプタ
宛て先指定 IPアドレス/ポート
送信内容 IPデータグラム
(TCPセグメント/UDPパケット)

次に、IPアドレスを割り振ります。
IPアドレスは、OSから見た場合のアダプタに対して割り振るので、 WAN側はLANアダプタ、LAN側はダイアルアップアダプタ(RASPPPoE)に対して割り振ります。
☆具体的には、アダプタにアタッチされているプロトコルに対して、 IPアドレスを割り振ることになります。

WAN側(共有デバイス)のプロトコル(TCP/IP)設定
・設定対象…ダイアルアップアダプタ(RASPPPoE)
・ホストアドレスの設定…自動取得
LAN側(ホームネットワーク)のプロトコル(TCP/IP)設定
・設定対象…LANアダプタ
・ホストアドレスの設定…192.168.0.1
・サブネットマスクの設定…255.255.255.0
私の設定は、上の様になりました。
なお、RASPPPoEが載っているNICはOSからもLANアダプタとして直接見えるため、 IPアドレスを設定することができますが、 接続には使用しないため設定を行う必要はありません。(多分)
☆ひょっとすると、 この使用しないLAN側NICをWAN側のLANアダプタとして使用することで、 一つのNICでICSを実現することができるのかもしれませんね(^-^;;

WAN側のIPアドレス設定は、ISP(プロバイダ)から指定された方法で行います。
☆私の場合、 ISPより割り振られるIP(グローバルIP)はDHCPによる自動配布(予想)なので、 DHCPクライアント(IPを自動的に取得する)と設定を行います

さて、これでRASPPPoEを使ったICS設定は終了です。 私の接続例はこうですが、同様に設定してうまくつながるといいですね。