このページは、このサイトを構築するに当たっての、Webサーバプログラム(Tomcat)のインストール覚書です。
Tomcat5.5.xは、Administratorツールを使っていろいろといじる必要のあったTomcat4.1.xに比べ、
ファイル+テキスト設定で比較的簡単に構築することができます。(普通は逆の感想でしょうか・・・(^^;)
インストールしている環境は、こんな感じです。
JREか、またはJDKをインストールします。java言語でのプログラムもするならJDKが良いです。
私は、javaプログラム(myfw.core)を作るのでJDKを選択しています。
仕事で使っていたこともあり、Javaのバージョンは、ずっとJ2SE1.4.2+J2EE1.3.1でしたが、
JREがサポート対象外だったこともあって、JRE1.6.0で再構築しました。(2回目)
というわけで、JREのダウンロードは、http://java.com/ja/download/から。
※このsunのサイトは、常に最新リリースを公開しています。
WEBサイトを作成する場合、(特に仕事で開発する場合に)一般的な構成は、WEBサーバ+APサーバという構成です。
WEBサーバは、ファイルをそのまま公開します。
APサーバは、WEBサーバと違い、ファイルをそのまま公開するのではなく、プログラム処理した結果を公開します。
プログラム処理を行うことで、アクセスの度に内容が変化する、インタラクティブ性の高いサイトを構築できます。
一般的に、WEBサーバはApache、APサーバは(javaを実行する場合は)Tomcatというのが定番のようです。
Tomcatは、WEBサーバとしても動作しますので、Apache+Tomcatという構成ではなく、Tomcat単体でもWEBサイトを構築できます。
WEBサーバとAPサーバを分けているのは、WEBサーバは基本的に静的コンテンツを返すだけなので軽い処理、
APサーバはリクエスト毎にプログラムを処理して結果を生成する必要があるので比較して重い処理を専用で処理させたい、
つまり、サーバ負荷があがってくると、APサーバだけよりよい性能に替えて(もしくはクラスタを組んで負荷分散!)対応ができる・・・
というスケーラビリティを目した構成となっています。
ただ、PCでのWEBサイト構築を考えると、サーバ・・・PCの性能を考える必要がある程、規模が大きくなることはないと思います。
私は、Apacheをインストール・設定するのが面倒だったこともあって、Tomcatだけインストールしています。
Tomcatのダウンロードは、http://tomcat.apache.org/のメニューカテゴリ"Download"から、
インストールするバージョンを選んでダウンロードします。
旧来のバージョンとして5.5が、そして最新版として6.xがあります。(2010/03/30 時点)
スタンドアロンパッケージの場合は、ダウンロードして解凍するだけ。特に問題なく進むと思います。
また、WindowsNT系(WindowsXp以降のWindowsはそうですね)のOSの場合は、Windowsサービスとしてインストールするパッケージが選べるので、選択しておくと便利です。
インストールが終わったら、まずはTomcatの管理コンソールにアクセスしてみます。
ブラウザのアドレスバーに、「http://localhost:8080/」でアクセスできればOKです。
アクセスする時のポート番号は、インストール時に決めた番号です。(デフォルトで8080になっています)
左肩に変な顔のネコ・・・トラのイメージが表示されればOKです。
Tomcat管理ページや、公開する必要のないサイトには、インターネットからアクセスできないように制限をかけておきます。
アクセス制限はデフォルトでは未設定(=インターネットからアクセスが可能)になっていますので、
サイトごとに存在する、サイト定義ファイル(・・・正式な呼び名はそのうちに調べます(^^;)に、設定を追加します。
Tomcat5.5.xのサイト定義ファイルは、"(Tomcatインストールフォルダ)\conf\catalina\localhost"フォルダ配下にあります。
ファイル名は、サイト名 + ".xml" になります。
たとえば、Dドライブの"\www\myapps"フォルダ配下を公開したい場合は、Contextタグを作成し、docBaseアトリビュートにフォルダをパスを指定します。
<Context docBase="d:\www\myapps"/>docBaseアトリビュートには、warファイルを指定することもできます。
管理ページは、「manager」というサイト名なので、"manager.xml"というファイルをを開き、アクセス制御を行う設定を追加します。
"manager.xml"ファイルがなければ、"~\webapps\manager\META-INF\context.xml"というファイルを作成し、<Context/>というタグを記述して使用します。
アクセス制御を行う設定は、サイトを定義したContextエレメントの配下に、Valveというエレメントを追加します。
<Context> <Valve className="org.apache.catalina.valves.RemoteAddrValue" allow="127\.0\.0\.1"/> </Context> ※他のContextタグの中身は省略allowアトリビュートに記述するのは、カンマ区切りのIPアドレスの正規表現です。ただし、正規表現内で繰り返し("{1,3}"など)は使用できません。
サイトを登録する場合は、管理コンソールからwarファイルを配備するか、特定のフォルダを登録します。
または、Tomcatのインストールフォルダにある、公開用フォルダ内にフォルダを作成します。
私は、サイト内のファイルの入れ替えが簡単なように、パスを指定してフォルダを登録しています。
warファイルを使用する場合は、資源をひとつのファイルにまとめられるので、資源管理をしっかりする必要のある場合に重宝します。
フォルダをサイトとして登録するには、以下の手順を行います。
ここまでできたら、作成したサイト名でアクセスしてみます。
("sample.xml"という名前でコピーした場合は、"http://localhost:8080/sample/"になります)
一応、サイト名は日本語は使用しない方が良いです。文字化けしてアクセスできなくなります。
以上でサイトの公開はできますが、もう少し設定を追加することで使いやすくなります。
・welcomeファイルの設定(未稿)