ドラドラ★ミニ劇場#19


アルベルティナの育成方針について


■ルルベル「ぉーにーいーさーまー…どっかーん」
■ルルベル「ちっ、ここには居ないか…どこにっ!?」
■ジエンド「なんじゃ、騒々しい…」
■ルールメイカー「そうですよ?ルルベル殿。お行儀の悪い…」
■ルルベル「きいっ、そんな悠長なコト…早く見つけてとっちめないと!」
■ジエンド「まぁ、落ち着け。ルールメイカー、お茶でも用意…」
■ルルベル「そんなヒマなんて!…これ、コレを見てもなんとも無いのですかっ!」
■(バンッ!!と、手に持ったチラシ…号外を机に叩きつける)
■ジエンド「なになに?」
■ジエンド「世紀の寵愛!?あの竜王候補が賢姫育成にお熱!」
■ジエンド「なにー!?(バーン!!」
■(がしゃーん!&飛び散るお茶)
■ルールメイカー「うそ……あ、主殿……」
■ルルベル「ワタシというものがありながら…お兄様…竜王候補をすぐにでも問い詰めないと…(ブツブツ」
■ルールメイカー(ぱくぱく)
■ジエンド「……わ、儂は……」
■ルルベル「ジエンド様?声が裏返ってましてよ?」
■ジエンド「お、おぅ…ん?10万か……」
■ジエンド「ま、まぁ、先ずはルピア殿に話を…」
■ルルベル「あら、そんなのんびり…今すぐふんづかまえてぎったんぎったんにとっちめて、白状させないと!(ギリリ」
■ルールメイカー「そ……そうですわね。問い詰めるくらいは……コホン、でもルルベル様?今のは少し下品な言葉使いでしたわね…」
■ルルベル「ソレよりも!ルールメイカー様?ジエンド様?よろしくて!?」
■ジエンド「………ま、まぁ、の」
■ルルベル「むきー!お兄様!どこにいらっしゃって!?(だだだだっ」
■ジエンド「…もう見えなくなったか…慌ただしいの…」
■ルールメイカー「ジエンド様…私は後片付けを…そのあと暫く気を静めてから、主殿を探します…」
■ジエンド「あ、あぁ…。じゃぁ、儂も探してくるかの…」
 
   ☆   ☆   ☆
 
■ジエンド(やはりここに居たの…。さて、気取られぬようにせんとな…)
■ルピア「なあ、アルベルティナ?何でそんなに怒ってるんだい?」
■アルベルティナ「うん?ああ、別に怒ってる訳では…無いよ…。ただ、写真写りが悪かったね」
■ルピア「うん、まぁ、ね。個人的には、みんな笑っていてくれる方が魅力的でいいんだが…」
■アルベルティナ「それはまぁ。丁度魔獣退治の最中に撮られたっぽくてね…。」
■ジエンド「さらりと危険な言葉を混ぜてくるの…る、ルピア殿は…」
■ルピア「うん?やぁ、ジエンド。何かまずかったかい?」
■ジエンド「いや…なに、ルールメイカー…にかぎらんか、またひとつ苦労が増えるだけ…のことよの。」
■ルピア「うん?」
■ジエンド「いや、それはいいとして…」
■ジエンド「ところで、最近のルピア殿が…育成に熱心との噂だがの…」
■ルピア「うん?」
■ジエンド「儂としても気になったのでの…その、あ…アルベルティナ殿…かの?」
■ルピア「ジエンドが他の誰かを殿付けなんて、珍しいな…」
■ジエンド「そ、それはどうでもいいじゃろ!」
■ルピア「ま、まあ。うーん?熱心…ねぇ?確かにアルベルティナもそうだったけど、最近はアリスとか、ゼロも育ててるしな。それに、何か特別扱いしてたかな…アルベルティナ?」
■アルベルティナ「特別扱いはまぁ、してくれたら嬉しくないことはないが…はて。ちゃっちゃとLDRまで育ててもらったが…殊更どうとは…ね」
■ルピア「そうだよなぁ、そうそう、最近やっと、エアの6枚育成の目処がたったから…な。そっちのコトかな?」
■ジエンド「いや、……賢姫…賢竜王たるアルベルティナ殿…アルベルティナは……どうかの?」
■ルピア「どうといわれても…しどろもどろなジエンドは珍しいな…。何かあったのか?」
■ジエンド「ぐっ…、いや、ないぞ。うん。何もない。」
■ルピア「それならいいんだが…」
■アルベルティナ「ワタシ…ね?うーん、ワタシも育成では特には無い…と思うがね。まぁ、候補殿には良く魔獣退治に付き合ってもらってるからな…そちらは感謝しているよ」
■ルピア「そういや、その噂って、具体的にはどんなだい?」
■ジエンド「う…うん、その……具体的には、な、何も…な。」
■ルピア「うーん、具体的に分からないんじゃ…雲を掴むようなものかな…」
■ジエンド「い、いや、まぁ。……10…そう、10万とか?」
■アルベルティナ「10万……ああ、それならアレかな?ほら、SDRの。」
■ルピア「うん?ああ、それか…。確かに他の育成ではやってなかったし、ソレかもしれないなぁ…」
■ジエンド「ソレ……とは?」
■アルベルティナ「なに、最終転生してからSDRで育成してもらったんだよ」
■ジエンド「なん…?SDR!?」
■アルベルティナ「まあ、SDRといっても、半ば過ぎてからのブーストだったがな…」
■ルピア「それな、俺の勘違い…でな。」
■アルベルティナ「ああ、そうだったな…クク」
■ルピア「カードは4枚育成分しか確保してないのに、8枚育成のステータス見てて、育成失敗したかと思って慌ててSDR使ってたんだよ…」
■アルベルティナ「何故かワタシも同じでな…クク、二人して変に勘違いだったな…候補殿?」
■ルピア「ああ、どちらかは気づきそうなものだがなぁ…」
■ルピア「ただな、たまたまカードの余裕があったけど、やっぱりSDR育成なんて…ちょっと勿体なくてなぁ…」
■アルベルティナ「そうさな、今回は、なかなか貴重な体験をさせてもらったよ…」
■ジエンド「…ほ、他には何もなかったのか?」
■ルピア「そうだなぁ、ソレだけだったよな…。なぁ、アルベルティナ?」
■アルベルティナ「クク…?あぁ、そうさな。しかし…ジエンド殿がほっとしているところをみると…、何か勘ぐられていたようにも思えるが…」
■ジエンド「な、…何も思っとらん!」
■アルベルティナ「ふぅーん。ま、いいさね。10万…とはいえ、ワタシもまだまだジエンド殿には敵わぬからな…」
■ジエンド「な゛っ。…わ、儂は…、儂はただ…」
■ルピア「ただ?」
■ジエンド「儂はHRじゃったぞ!ルピア殿!!(涙目」
■ルピア「あ、あぁ…、そうだな。悪かった(ヨシヨシ」
■ジエンド「そ、それくらいでは気が済まんぞ!」
■ルピア「はいはい、お嬢様。他には何がご所望ですかな?」
■ジエンド「そ、そうさな、帰りは抱っこで!」
■ルピア「はいはい、その通りに、お嬢様」
■アルベルティナ「ははっ、ジエンド殿はお役得かな?」
■ジエンド「ばっ…」
■アルベルティナ(まぁ、そういうことにしておきますか…)
 
   ☆   ☆   ☆
 
■ジエンド(アルベルティナとの間には何ともなかったのか…の。ほっとした所だが……)
■ジエンド(とはいえ、どう説明するか…の。ルルベルは手強そうじゃが…)

というかんじで。